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高い家は損か得か|高気密高断熱で安くなるのは光熱費だけ

家計・お金

高気密・高断熱にこだわった我が家は、最終見積もりが有名ハウスメーカーの上物と変わらない価格になりました。まあそうなるよなと思いつつ、この金額に見合った性能の家になるといいのだけど、と少しばかり心配していたのが正直なところです。

それでも高気密・高断熱に振り切ったのは、ランニング費用の軽さと暮らしやすさに期待してのことです。では実際、高い家は損なのか得なのか。3年弱住んでみた我が家のお金のリアルを、正直に書いてみます。

高いのは事実|毎月13万円の住居費はかかる

まず正直に言うと、高気密・高断熱の家は安くありません。我が家は建物と土地で総額5000万円台。月々13万円ほどの返済が、これから先ずっと続きます。残債もまだ4500万円ほど残っています。

高性能住宅の住宅ローンは毎月しっかり出ていく固定費であることに変わりはない。ここを忘れないようにしないと、家計に大打撃なので注意しなければなりません。

安くなったのは光熱費|でも”元が取れる”とは言わない

では何が得かというと、いちばんわかりやすいのは光熱費です。我が家はオール電化に太陽光発電(11kW)を組み合わせています。年間の発電量はおよそ1万2千kWhで、その6割近くを自宅で使い、残りを売電しています。

数字で見ると、年間の電気代が約14万円、売電収入が約8万円。差し引きの持ち出しは年6万円ほど、月にならすと5千円くらいです。冬は月2万円を超える月もありますが、夏は太陽光のぶんで2千円台まで下がります。これだけ大きいオール電化の家で月5千円ほどに収まっているのは、太陽光と高断熱のおかげだと思います。

ただ、これで建築費の上乗せがチャラになるかというと、そこまで単純ではありません。太陽光と蓄電池の設置費用は、補助金を差し引いてもまとまった額です。それを電気代の節約だけで回収しようとすると、かなりの年数がかかります。だから我が家は、得かどうかをコストだけで測るのはやめました。光熱費の軽さはおまけで、本命は寒くない暮らしそのものだと思っています。

変動金利でも、あまり慌てていない

ローンを組む時はまだギリギリ超低金利だったのもあって我が家は変動金利一択でした。最近金利がどんどん上がってきていて決して嬉しくはないのですが、そこまで身構えてはいません。理由は、金融資産がローンの残債を上回っているからです。

資産に対して、残債100%以下。いざとなれば返してしまえる状態にあるだけで、気持ちはかなり楽になります。金利の数字そのものより、返せる力があるかどうかのほうが効くと感じています。

貯まっているのは家のおかげではなく、別で動かしているから

資産は順調に増えていて、住宅ローンを除いた金融資産もまとまった額になってきました。ただ、これはコツコツ投資を続けてきた結果です。
中身はシンプルで、インデックス投資と高配当株がほぼ半々。ほかに子どもの学費用の債券などを置いています。派手な売買はせず、毎月決まった額を淡々と積み立てているだけです。配当も年100万円ほど入るようになりました。そのアドバンテージのおかげで、もしも金利が爆騰するようなことがあったら繰り上げ返済や一括で返してしまおうと思えるために気持ちが楽です。

そもそも、なぜ高くなったのか|お金をかけた場所

高くなった理由ははっきりしています。断熱材を二重にする付加断熱、樹脂トリプルサッシの採用、リビングを広めにとった間取り、夏の西日を避けるために凹凸のある形状、太陽光発電と蓄電池、そして広い庭。性能と暮らしやすさのために削らなかった部分が、そのまま金額に積み上がった結果です。

どれもあとから足せないものばかりでした。間取りも断熱も、住み始めてから変更するのは現実的ではありません。だからこそ、ここはケチらなくてよかったと思っています。逆に、流行りの設備の一部や細かいオプションは思い切って削りました。お金をかける場所と抜く場所をはっきり分けたことが、総額を5000万円台に収めるうえでは効いた気がします。

まとめ:損か得かより、納得できるかどうか

純粋にお金だけで損得を計算すると、高気密・高断熱の家は「高い」が答えです。光熱費は軽くなっても、初期費用の差を完全に取り返せるわけではありません。それでも我が家は、この家を選んでよかったと思っています。寒さにお金も気力もすり減らさない暮らしと、変動金利でも慌てずにいられる安心。そこまで含めれば、十分に納得のいく買い物でした。

もちろん後悔がないわけではありません。1階にもう1部屋ほしかったし、軒はもっと深くすればよかった。高いフェンスで庭をぐるりと囲ったので、よそから飛んできた枯葉が抜け出せずに溜まり、ちょっとした罠みたいになっているのも地味な誤算です。完璧ではないけれど、お金の面でも暮らしの面でも、おおむね正解だったと感じています。

※あくまで我が家の家庭の記録としてお読みください。

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