もともと私は、貯金が好きでした。給料が入ってもほとんど使わず、口座に積み上がっていくのを眺めているタイプ。でもあるとき、このまま使わずに終えるのも味気ない、かといって使えば減る、だったらお金に働いてもらえないか、と考えるようになりました。
もう少し正直に言うと、生活に困っているわけではないのに、たまの贅沢のときまで必要以上にケチケチしてしまうのが嫌だったんです。漠然とした将来への不安で、つい節約ばかり意識してしまう。たまの贅沢くらい、お金を気にせず楽しみたい。その気持ちが、最初の一歩を踏み出す後押しになりました。
きっかけは、父の株主優待だった
そんなときに知ったのが、父がマクドナルドの株を持っていて株主には優待券が届くということでした。子供の時にたまに連れて行ってもらうマクドナルドで、なぜか無料チケットを使う父。当時は新聞広告についてくるチラシクーポンなのかなくらいに思っていましたが実際は違ったんですよね。株を持っているだけで優待がもらえる仕組みがあるのか、と素直に驚いて、そこから少しだけ投資を勉強し始めました。
しかも、父が当初20万円ほどで買ったマクドナルドの株は、私が話を聞いた時には50万円近くに値上がりしていました。差額にすると30万円ほど。子どもの感覚からすると大金で、ただ持っているだけでこんなに増えることがあるのか、と驚いたのを覚えています。株というと、漠然と「減ったら怖いもの」というイメージしかなかった私には、増えることもあるという当たり前の事実が、新鮮な発見でした。
調べるうちに、自分には優待よりも定期的に現金が入ってくる高配当株のほうが合っていると感じました。優待は使えるお店やタイミングが限られますが、配当なら何にでも使えるし、再投資もできる。そこで我が家は、高配当株から一歩を踏み出すことにしました。
最初の一歩は、少額で操作に慣れることから
後日詳しく書こうとおもいますが、実は最初に買ったのは高配当株ではなく投資信託でした。投資信託は少額から買えるのが魅力です。当時の私には、個別株を100株買うのはかなりの大金に感じられて、どうしても躊躇してしまいました。それなら少額でもいいから、まずは早めに「場」に足を踏み入れてみよう、と思ったんです。そうしてインデックス(投資信託)で値動きや仕組みに慣れてから、夢だった個別株にも挑戦しました。
やったことはシンプルです。ネット証券で口座を開き、いきなり大きく買わず、まずは失っても生活に響かない数万円から。指値や成行、特定口座といった言葉に最初は戸惑いましたが、実際にやってみると数回で慣れます。一番のハードルは最初の買い注文を入れるまでで、そこさえ越えれば、あとは同じことの繰り返しでした。
続けるために決めたのは、毎月決まった額を機械的に入金する、ということだけ。相場を見て増やしたり減らしたりせず、淡々と。意志の力に頼らず仕組みにしてしまったことが、6年続けられた一番の理由です。
始めてよかったと思うこと
投資を始めてから、ニュースや経済の話が自分ごとになりました。配当が口座に入ると続ける励みにもなり、お金との付き合い方が前向きになった気がします。父のひと言がなければ、たぶん始めていませんでした。小さなきっかけが暮らしの土台を少しずつ変えてくれた。何から始めようか迷っているなら、まずは少額で一歩を、というのが正直な実感です。
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※あくまで我が家の家庭の記録としてお読みください。


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