今年、我が家の年間の配当金が100万円を超えました。投資を本格的に始めて6年、特別なことはせず共働きで子育てをしながら毎月コツコツ積み立ててきました。今日は、その100万円までの道のりと、我が家がなぜ配当を増やしているのか——そしてFIREは目指していないことを、正直に書いてみます。
配当金100万円に必要なもの、ざっくりの目安
まずは一般的な話から。年100万円の配当を受け取るには、配当利回りにもよりますが、おおよそ2,500万〜3,000万円ぶんの高配当株が必要になる計算です(利回り3〜4%として逆算した場合)。利回りが低ければもっと、高ければ少なくて済みますが、いずれにせよ、それなりの元本が必要なのは事実です。
我が家はこれを一気に用意したわけではありません。2020年ごろから少しずつ積み立て、6年かけてここまで育てました。住宅ローンを除いた金融資産は今6000万円ほど。そのうち高配当株の部分から、年100万円を少し超える配当が入ってくるようになっています。
そもそも、投資を始めたきっかけ
もともと私は、貯金が好きでした。給料が入ってもほとんど使わず、口座に積み上がっていくのを眺めているタイプです。でもあるとき、ふと思ったんです。このまま使わずに終えるのも味気ない、かといって使えばお金は減っていく。だったら、お金に働いてもらう方法はないのかな、と。
もう少し正直に言うと、生活に困っていたわけではないのに、たまの贅沢のときまで必要以上にケチケチしてしまう自分が嫌でした。漠然とした将来への不安から、つい節約ばかり意識してしまう。たまの贅沢くらいお金を気にせず楽しみたい——その思いも、投資へ踏み出す後押しになりました。のちに子どもが生まれ、思い出を作る機会や子どもたちに惜しまず使いたい場面が増えたとき、あの頃の自分に感謝しました。
きっかけは父でした。父がマクドナルドの株を持っていて、株主優待があると知ったんです。株を持っているだけで優待がもらえる仕組みがあるのか、と興味がわきました。そこから少し勉強して、我が家はまず高配当株から始めました。優待よりも、定期的に配当という現金が入ってくるほうが自分には合っていると感じたからです。
そのあと、長期の資産づくりにはインデックス投資が向いていると知り、こちらも並行してスタート。今の二刀流は、こうして自然と出来上がっていきました。
インデックスと高配当株、両方やっている理由
我が家の投資は、インデックス投資と高配当株の二刀流です。だいたい半々くらいの比率で持っています。
インデックスは、世界全体に分散してコツコツ育てる「守り」の部分。値動きはありますが、長い目で資産そのものを大きくしていく土台です。一方の高配当株は、定期的に配当という形でお金を生んでくれる「実感のある」部分。数字が口座に入ってくるので、続けるモチベーションになります。増やす力のインデックスと、もらう楽しみの高配当。性格の違う二つを持つことで、気持ちよく続けられているのだと思います。
高配当株のほうは、コロナ後に株価が落ち込んでいた2020〜21年ごろから買い始めました。結果的にそのタイミングが良かった面はありますが、当時はそんな計算もなく、ただ淡々と買い増していただけです。
家計を絞った分が、そのまま入金力になった
ここが我が家のいちばんの特徴かもしれません。配当が増えたのは、特別な臨時収入があったからではなく、毎月の入金を6年間止めなかったからです。そしてその入金を支えたのは、固定費を絞った家計でした。
我が家は高気密高断熱の家に住んでいて、光熱費が軽い。通信費や保険も必要最低限まで絞っています。一方で、食費や家族の思い出にはお金を使う。削るところは削り、使うところは使う。そうして浮いたぶんを淡々と積み立てに回してきたことが、結果的に配当100万円につながりました。家計と投資は、切り離せないものだと感じています。
この線引きは、もともとの性分かもしれません。私は甘いものやおいしいものには惜しまずお金を使う一方で、ブランド物や服にはほとんど興味がなく、気づけば10年以上同じ服を着ていたほどです。さすがに毛玉だらけでみすぼらしくなってきたので、最近は古くなったら買い替えるようにしていますが、それでも服にかけるお金はわずか。何にお金を使って、何に使わないか。その線引きが自分の中ではっきりしていることも、入金を続けてこられた理由かもしれません。
FIREは目指していない|配当は「暮らしの安心」のため
配当金の話をすると、FIRE(早期リタイア)とセットで語られることが多いです。でも我が家は、FIREを目指していません。今の仕事は楽しく働けているので、楽しく働けるうちは働きたいというのが正直な気持ちです。配当だけで暮らそうとも思っていません。
我が家にとって配当は、暮らしの安心のための土台です。たとえば変動金利の住宅ローンも、配当を含めた資産があるおかげで、金利が上がっても慌てずにいられる。子どもの教育費も、これから備えていける。月にならすと8万円ほどの収入が、家計に少しずつ余裕を生んでくれています。働かないための配当ではなく、安心して働き続けるための配当、という感覚です。
100万円の配当を、どう使っているか
正直に言うと、配当を使う予定がないなら、NISAの枠の中では高配当株よりインデックス投資のほうが理にかなっています。インデックスの値上がり益はNISA枠を消費せず、そのまま非課税で増えていきます。一方、高配当株は配当を再投資するたびに、その金額ぶん枠を使ってしまう。つまり「使わないお金」を非課税で最大限に増やしたいなら、インデックスで配当を出さずに複利で回すほうがお得なんです。配当が現金で入ってくる嬉しさを取るか、枠効率を取るか。使う予定があるかどうかで、自分に合うほうを選べばいいと思います。
増えた配当をどうしているかというと、今のところ大半はそのまま再投資に回しています。配当でまた株を買い、その株がまた配当を生む。この雪だるまのような流れが、資産を育てる一番の近道だと感じているからです。生活費を配当で賄う段階には、まだしていません。
ただ、すべてを再投資に回すと味気ないので、年に一度くらいは「配当で家族のための何かをする」と決めています。数字が増えるだけだと続ける実感が薄れますが、配当が家族の思い出に変わる瞬間があると、コツコツ続けるモチベーションがぐっと上がります。増やす楽しみと使う楽しみ、その両方を少しずつ味わえるのが、配当のいいところだと思います。
これから配当を増やしたい人へ、我が家の実感
6年やってみて思うのは、配当を増やす一番の近道は、相場を当てることではなく入金を止めないことだということです。毎月の入金額は、結局のところ家計の余白で決まります。だから我が家にとっては、家の性能を上げて固定費を軽くすることも、保険を見直すことも、すべて「入金力を上げるための土台づくり」でした。
派手な手法を探すより先に、毎月いくらを無理なく積み立て続けられるか。その額を少しでも増やせる家計をつくれるか。地味ですが、これが6年間続けてこられた理由であり、これから始める人にも一番伝えたいことです。
まとめ:派手さはないけれど、確かな手応え
6年かけて、配当金が年100万円を超えました。一括投資でも、特別な才能でもなく、共働きで子育てをしながらコツコツ入金を続けただけです。FIREのような派手なゴールはありませんが、暮らしの土台が少しずつ厚くなっていく手応えは、確かにあります。これからも、無理のない範囲で続けていくつもりです。
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※あくまで我が家の家庭の記録としてお読みください。


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