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高気密住宅のデメリットは「生活音」

お家について

「高気密高断熱の家は、とにかく静か」と、家づくりのころ、住み始めるまで私は思っていました。外の音が入ってこなくて、ぐっすり眠れて、子育てにもぴったり。実際それは半分はあっていたのですが、住んでみて建てる前に知っておきたかったと思ったデメリットが一つありました。それは、家の“中”の音がよく通ること。今日は、あまり語られない高気密住宅のデメリット「音」について、我が家のリアルを正直に書きます。

外は静かなのに、家の中の音はよく響く

高気密の家は、窓やドアの隙間がほとんどありません。だから外の車の音やご近所の生活音はしっかりシャットアウトされて、外に対してはとても静かです。ここは期待どおりでした。

ところが、家の中は逆でした。隙間がなく、家全体がひとつの箱のようにつながっているからか、壁や床を伝わる音が思った以上に回ります。外の騒音が消えるぶん、家の中の小さな音が際立って聞こえる、という面もある気がします。

リビング階段をやめたのに、それでも音は通った

我が家は、あえてリビング階段にしませんでした。理由は二つ。暖まった空気が二階へ逃げてほしくなかったことと、一階の生活音が二階に上がるのを避けたかったことです。
玄関を入って短めの廊下を進んだ先に階段があります。廊下を挟んでリビングドア、リビングと続く間取りです。

結果から言うと、熱については大成功でした。冬でも、一階の暖かさが階段から逃げていく感覚はほとんどありません。ただ、音は別の話でした。動線を区切っても、壁や床を伝わる音までは止められず、家の中の音はかなり通ります。間取りを工夫すれば音も防げると思っていたので、ここは少し誤算でした。

我が家で「よく聞こえる音」リスト

住んでみると、よく通る音と、意外と通らない音がありました。

意外だったのは、二階の隣同士の部屋では、声はそれほど聞こえないこと。話し声のように空気を伝わる音は、壁である程度止まってくれるようです。

一方で、よく聞こえてくるのはこのあたりでした。

  • 寝返りをうったときに、体が壁に当たる音
  • 一階の洗濯機やトイレの音
  • 真下の建具を開ける音
  • 玄関ドアや掃き出し窓を開け閉めする音

どれも、壁や床など構造を直接伝わってくる音です。空気を伝わる「声」は止まっても、固体を伝わる「振動」は止まりにくい——住んでみて、その違いをはっきり体感しました。

今がいちばん大変|子どもの眠りと音

正直に言うと、今がこのデメリットの一番つらい時期です。

上の子はもう大きくなって、多少の音ではびくともせず、ぐっすり眠れるようになりました。問題は下の子。まだ赤ちゃんで眠りが浅く、一階の生活音や玄関の音で、ふと目を覚ましてしまうことがあります。

やっと寝かしつけたあとに「そっと洗濯を回そう」と思っても、下の子が寝てもまだ遊んでいたいお兄ちゃんのはしゃぎ声、そんな音で起きてしまう——子育て中の家あるあるかもしれませんが、高気密だからこそ響く、という事情も重なっています。そして我が家は夫の出勤時間に伴い起床時間も早いので、超早朝に目を覚ますことも…とはいえ、これは子どもが小さい今だけのこと。もう少しすれば気にならなくなる、と思って頑張ります。

これから建てる人へ|音は「間取り」で和らげられる

音は、知っておけば設計の段階である程度は対策できます。我が家の経験から言えるのは、寝室と水回り(洗濯機・トイレ)はできるだけ離す、寝室の真下や隣に音の出る設備を置かない、という配慮が効くということです。

それでも完全には消せないので、「高気密の家は外の音はシャットアウトしてくれるものの、生活音はよく通るもの」と最初から知っておくこと自体が、一番の対策かもしれません。期待しすぎず、間取りで備えておく。それだけで、住んでからのストレスはかなり変わるはずです。

トイレに要注意

気づきにくいところですが、トイレはタンクレスよりもタンク式がおすすめです。
タンクレスは流す水の量がかなり少なく、勢いをつけて一気に流すことでタンク式に負けないパワーを出しています。
我が家の1Fトイレ(タンクレス)と、2Fトイレ(タンク式)では、2Fで寝ていてもタンク式トイレのほうが聞こえてくる音が圧倒的に小さいです。
少なくとも音に関しては、タンク式トイレに軍配が上がります。

まとめ:それでも、高気密を選んでよかった

音のことを書くと不安に思うかもしれませんが、それでも我が家は高気密高断熱を選んで大満足しています。外の騒音がない静けさ、冬の暖かさ、光熱費の安さ——得たもののほうが、ずっと大きいからです。音は、知って・間取りで備えれば、十分につきあっていけるデメリット。これから家を建てる方が、「こういう面もあるんだな」と先に知る材料になればうれしいです。

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