我が家の庭は、高さ1.8mの目隠し塀でぐるりと囲われています。南向きのリビングに大きな窓を設けたパッシブ設計の家で、道路からの視線をどう処理するかを考えた結果の選択でした。おかげで日中はカーテンを開けたまま暮らせるリビングになっています。
フェンスではなく、目隠しになる塀にした理由
視線対策として最初に検討したのは、アルミの目隠しフェンスでした。ただ、視線をしっかり遮るには高さが必要で、フェンスだと風を受けて揺れたり、年数が経つと色あせや錆が出たりというメンテナンスの不安があります。
最終的に我が家は、目隠しになる塀を建てました。塀のほうが見た目に安定感があり、家の外観と素材感を揃えられます。重たく見えすぎない色を選んだので、高さ1.8mでも圧迫感は気になりません。歩行者や車からの視線はほぼ完全に遮られて、庭で子どもが遊んでいても、リビングのカーテンを全開にしていても、外の目を気にする必要がありません。これは住んでみて一番効果を感じている部分です。
防犯面の安心も大きい
防犯の効果も感じています。高さのある塀は外から中の様子をうかがいにくく、侵入のハードルも上がります。庭にいる子どもの様子が道路から見えないことも含めて、安心材料が一つ増えた感覚です。視線を遮ることと、防犯性が上がることは、結果的にセットでついてきました。
ただ、入ってしまえば外から見えにくいのも事実。我が家は防犯カメラを数台設置、庭の出入り口をしっかり録画できるようにしています。
パッシブ設計・高気密住宅との相性
高気密高断熱の家は、道路側の窓を減らして、南の庭に向かって大きく開く設計と相性が良いです。目隠し塀で道路からの視線を遮れば、南側の大きな窓を気兼ねなく使えます。道路側は閉じて、庭側に開く。この構成を成立させる装置として、目隠し塀はパッシブ設計と相性が良いと感じています。
デメリットと、住んでわかった誤算
いいことばかりではありません。コストは正直高めです。一般的な目隠しフェンスに比べると、塀はどうしても費用がかかります。我が家も外構費の中でかなりの割合を占めました。
そして住んでから気づいた誤算がひとつ。塀でぐるりと囲った庭は、よその家から飛んできた枯葉が抜け出せずに溜まるのです。我が家は手入れの手間を考えて庭に木を植えていないのに、秋の枯葉掃除はもちろん、コンビニのゴミなどもたまにですが転がってきます。入口が一つしかなく囲まれているので、ちょっとした罠みたいな構造になってしまっています。これは想定外のデメリットでした。
また、高さのある塀は光も多少遮ります。我が家は南側の日射を妨げないよう、配置と高さを設計段階で調整しました。ここを雑にやると冬の日射取得まで犠牲になるので、注意が必要なポイントです。
採用を検討する方へのチェックポイント
検討するなら、まず日射のシミュレーションをおすすめします。高さと位置によっては、せっかくの南面の日射まで遮ってしまうからです。全周を同じ高さにせず、道路側は高く、南側は低めになど、面ごとに高さを変える選択もあります。
予算面では、視線が気になる範囲だけ塀にして、残りはフェンスや植栽と組み合わせる部分採用でも抑えられます。塀は面積で費用が伸びるので、何を優先するかを先に決めておくと迷いません。我が家は視線の遮断を最優先にして、外構予算の多くを塀に振りました。優先順位がはっきりしていれば、この費用でも納得して選べると思います。
外観と馴染む塀を選ぶ
塀を選ぶとき意識したのは、家の外観から浮かないことでした。塀は面積が大きいぶん、色や質感が安っぽいと家全体の印象まで下げてしまいます。逆に、外壁やサッシのトーンと合わせると、塀があることで外観に落ち着きと統一感が出ます。我が家は外壁となじむ色味を選び、のっぺりしないよう表面に質感のあるタイプにしました。
もうひとつ大事なのが、地震や強風への強さです。背の高い塀は、施工がしっかりしていないと倒壊のリスクがあります。基礎や下地をきちんと作ってもらえるか、重さに見合った施工方法かは、契約前に必ず確認しておきたいポイントです。見た目だけで選ばず、安全性まで含めて検討するのがおすすめです。
まとめ:視線を気にしない暮らしは、塀で買えた
高さ1.8mの目隠し塀は、視線遮断・防犯・デザインをまとめて満たしてくれました。カーテンを開けたまま過ごせるリビングの開放感は、毎日のことなので満足度が高いです。枯葉の罠という誤算はありつつも、また家を建てるとしても同じ選択をすると思います。南に大きな窓を計画している方は、窓とセットで塀まで設計するのがおすすめです。
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