西日が暑すぎる問題

お家について

※ このブログの家づくり記事はすべて断熱・気密・耐震にこだわった高性能住宅を建てた実体験をもとにしています。家のスペックや建築の経緯はこちら

夏の西日、暑いですよね。仕事終わって子供と家に帰ってきてドアを開けた瞬間のむわっと感…家を建てる前はトリプルガラスサッシで断熱性の高いお家なら問題ないでしょと考えていましたが、計画中にパッシブ設計というものを知りました。

パッシブ設計とは何ぞや

パッシブ設計とは、自然の力(太陽・風・地熱など)を利用して、お家のエネルギー消費を抑えつつ快適な室内環境を作る設計技術のことです。

主なポイントは「日射のコントロール」「自然換気の利用」「断熱性能の向上」「気密性の確保」「蓄熱・蓄冷」の5つ。夏は日射を遮り、冬は日射を取り込む。軒や庇・窓の位置・大きさ・方角を工夫するだけで、冷暖房への依存度がかなり変わります。

我が家で取り入れたこと

西日対策として断熱・気密はもちろんのこと、日射のコントロールについて特に熟考しました。そして最終的に建てた我が家の大きな特徴が、「西側の窓は最小限に」「リビングの南西側を張り出しで日射遮蔽」この二つでした。

西側の窓は最小限に

夏の夕方、家にじりじりと入り込んでくるのが西日です。特に2階の西向きの部屋は、日が落ちるまで熱がこもりやすいんですよね。

我が家では西側の窓は、階段の小さな高窓ひとつだけ。このおかげで強烈な直射日光が入らず、暑さをかなりカットできています。…が!逆にその小さな高窓1つから熱が入って、夜の2階がもわっとするんだと思います。階段の小窓、最後の最後まで悩んだのですが、やっぱりつけるべきじゃなかったと私は後悔しています。子供は朝一人で階段を降りてくるので、ちょうどいい明るさのようですが。

リビングの南西側は張り出しで日射コントロール

1階リビングには260×240の大きなスライディング窓があります。この窓は西に面していますが、直射日光が「夏は入らず、冬は入る」ように考えて設計しました。リビング南西の間取りを約1.5m張り出して軒をつくったんです。

これにより、夏の太陽高度が高い時期は軒で直射日光をシャットアウト、冬は太陽高度が低いため室内まで日が入る、というパッシブデザインの基本を実現しています。

太陽高度を考えた家づくりは、冷暖房の節約にも

太陽高度は季節によってこんなに違います。夏至(6月)は約78度(高い)、冬至(12月)は約30度(低い)。この差を利用して軒や庇(ひさし)を活用すれば、夏は遮り・冬は取り込むという理想の光コントロールができます。

実際の効果は?

リビングは、夏の夕方でもまぶしさ・暑さを感じず快適です。冬は日差しが奥まで入ってくるので、日向ぼっこできるほどあたたかい。冷暖房費の節約にもなっていると体感します。

特に冬の日射取得は想像以上に効果があって、晴れた日中はリビングに暖房を入れなくても18〜20度をキープできることもあります。太陽って偉大だなあと感じる瞬間です。

設計段階でもっと考えておけばよかったこと

2階の階段高窓はちょっと反省点ですが、それ以外にも思うことはあります。西側の隣家との距離感によっても西日の入り方が変わるので、周辺環境まで含めて考えておくとよかったかな、というのが正直なところです。

パッシブ設計は「正解の形」が一つではなく、土地の向きや周辺環境によってベストな答えが変わります。窓の向き・位置・間取りって、住んでみると本当に大事だったんだなと実感します。あのとき設計士さんとしつこいくらい話し合ったのが、毎日の暮らしの中でちゃんと生きているのを感じます。これから建てる方には、窓の位置だけは最後まで妥協しないでほしいです。

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