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シューズクロークなしで建てた我が家

お家について

SNSなどで最近流行りの間取りには、当たり前のようにシューズクロークがあるのを目にします。我が家も当初の提案では入っていましたし魅力的でしたが思いきって削りました。家づくり中の方なら、シュークロはとりあえずつけておくもの、という空気を感じることもあるのではないでしょうか。

結論から書くと、我が家はシューズクロークを作らず、その分玄関を4畳まで広げました。住み始めて3年近く経ちますが、これは正直なところ大正解だったと感じています。今日はその経緯と、シュークロなしで困らないために他に何を工夫したかを書いていきます。

「絶対つける」が当たり前のシュークロをやめた話

家づくりのブログやインスタを眺めていると、シューズクロークはあって当然の設備に見えてきます。ウォークインタイプ、ウォークスルータイプ、家族用玄関を分ける2way玄関……選択肢は山ほどあって、最初の打ち合わせの頃は私も、どのタイプにするかを考えていた程度でした。シュークロ無し、ではなかったんですよね。

標準仕様だったシュークロを削った理由

転機になったのは、間取りを詰めていく中で玄関ホールの狭さが気になり始めたことでした。2畳ほどのシュークロを確保しようとすると、どうしても玄関側のスペースが削られてしまう。子どもが2人いる暮らしを想像したとき、靴を脱いだり履いたりする框が狭いと絶対に朝や急いでいるときに渋滞すると思いました。

もうひとつは、中で何を収納するのかを真剣に考えたとき、ベビーカーやアウトドア用品をなんとなく想定してはいたものの、家族分の靴は全然多くないし、キャンプ道具も持っていない。ベビーカーは成長とともに使用しなくなる。収納するものが具体的に決まっていないシュークロは、ただの物置きスペースになりがちです。よく考えたらそもそもお客さんが家に来ることなんてめったにありません。じゃあいらないのでは?そのシュークロのスペースも玄関にしちゃえば框も広くとれるよね?と思ったのがきっかけです。

玄関4畳という贅沢の正体

シュークロを削った分を玄関側に振り分けた結果、玄関ホールが約4畳になりました。これが想像以上に快適で、家族そろって靴を履くとさすがに狭いですが、横に3人並べるので子供たちも順番待ちにならずに済みます。普段は土間部分にベビーカーを置いていますが、まれに来客があっても空間にゆとりがあるために気持ちが違います。

シュークロを設けると玄関スペースが圧迫される、という指摘は工務店やハウスメーカーのコラムでもよく見かけます。実体験として、その通りでした。広い玄関は開放的で、家の第一印象を作ってくれるんですよね。

シューズクロークなしで困らないための条件

とはいえ、玄関を広くしたいという理由だけでシュークロをなくすと、後悔する家庭も多いと思います。我が家がうまくいっているのは、いくつかの前提条件がそろっていたからです。

家族の靴の総量を把握しておく

玄関の靴箱だけで足りるかどうかは、家族の靴の総数で決まります。我が家は夫婦と子ども2人の4人家族で、シーズン物も含めて30足ほど。弟も生まれたし、よくある飾り棚付きの普通サイズの靴箱では将来足りなくなる可能性も考えられました。

そのため、靴箱はパナソニックのコンポリアのトールユニットを採用しました。これなら天井いっぱいまで棚があってかつ最下層部は棚板がないので土間部分も有効に使用できます。傘や、来客時のベービーカーは下部に収納できるのですっきりと片付きます。

ほかにもハンガーポールをつけたりいろいろなカスタマイズが可能です。コレクター級に靴がある家庭や、部活で靴が増えていく時期の子どもがいるなら、コンポリアのトールユニット、おすすめです。

サイドポール「玄関に置きがち」なものを吸収する

シュークロに入れる定番アイテムといえば、コート・帽子・上着といった季節物の衣類です。我が家ではこれらを靴箱横に1mのハンガーポールをつけて、最低限の毎日着る上着や帽子をかけています。ほかの上着や帽子などはファミリークローゼットに集約することで、玄関に持ち込む必要をなくしました。

外置きアイテムは物置に逃がす

アウトドア用品、子どもの外遊び道具など、室内に持ち込みたくないものは外の物置に逃がしています。玄関から近い家の横に物置を置いて、出し入れがすぐできるようにしました。シュークロを家の中に作る代わりに、外の物置でも収納力を確保するイメージです。

正直に書くと、雨の日に物置に取りに行くのは少し面倒です。シュークロがあれば室内で完結したかもな、と思う瞬間は確かにあります。それでも、玄関の広さを優先したことに後悔はないというのが今の実感です。

採光付き玄関扉でなくAPW330の高窓を選んだ

シュークロをなくして玄関を広く取ると、もうひとつ気になるのが明るさです。玄関ホールが広く、トールタイプの靴箱を採用した分、無機質で暗いと余計に寂しく感じる。多くの家では、ここで採光付きの玄関扉を選ぶことになります。

採光付き玄関扉でUA値が落ちる問題

ここで悩ましいのが、玄関扉に大きなガラス面を入れると断熱性能が落ちることです。高性能な玄関扉でも、ガラス部分は壁や扉本体に比べて熱が逃げやすい。せっかくUA値0.22まで追い込んできた家で、玄関扉のせいで熱損失が増えるのは避けたいところでした。

玄関ホールの上にAPW330の高窓を設置

そこで採用したのが、玄関扉は採光なしのフラットなものにして、別途玄関ホールの上にAPW330の高窓を設置する方法です。APW330はYKK APの樹脂窓で、玄関扉にガラスを入れるよりも断熱性能を保ちやすく、しかも明るさは十分に取れます。

高い位置に窓があるので、外からの視線も気になりません。日中は照明をつけなくても玄関が明るく、夜は落ち着いた印象になります。性能を犠牲にせずに明るさを確保できる、いい設計だったと感じています。

まとめ:シュークロより「家全体の収納設計」

シューズクロークは便利な設備ですが、とりあえずつけておくと中身が決まらず物置化しやすい場所でもあります。我が家はシュークロを削った分を玄関の広さに振り、収納はファミクロと外物置に集約する設計にしました。家全体の収納をどう分散させるかを先に決めれば、玄関にシュークロが絶対必要、とは限らないと思います。

玄関ホールが広くて、帰ってきた子どもがそのまま靴を脱いで走り込んでくる。今、私が一番好きな我が家の場面のひとつです。シュークロを検討中の方は、一度、中に入れたいものリストを書き出してみてください。それで埋まらないなら、玄関を広く取る選択肢もありだと思います。

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