「10kWも載せなくていいんじゃ」
と工務店の担当者に打ち合わせで言われました。一般的な家庭用の太陽光パネルは4〜6kWほど。10kWというのはかなり大きいサイズですが導入。
入居から30ヶ月が経ったので実際の収支データを公開てみようと思います。
短期的にはかなり厳しいと思いますが、長期的に見たときに元が取れるのか、どうでしょうか。

我が家のは南東北のオール電化。
太陽光パネルは「ハンファQセルズ(9.6kw)」、
蓄電池は「住友電気工業のPDH-6000S01(12.8kwh)」です。
なぜ9.6kW+蓄電池12.8kwhにしたの?
太陽光を載せた理由はZEHの取得。断熱等級7・C値0.4、太陽光を乗せることでZEHの認定基準を満たすことができました。
もう一つの理由は売電価格が低下している今、南東北の冬に太陽光&蓄電池で何年で回収できるだろうという純粋な好奇心です。

我が家は今年こそ育休中のため日中も家にいることが多いですが、去年までは仕事をしていたので平日、そしてブラック労働人間のため土曜も仕事です。日中はほぼ家にいません。
そのため、真夏などせっかく日中ガンガン発電してもすべて売ることになってしまう、売電単価も今なんかとても低いですよね。
こんなの馬券で言ったらトリガミもいいところです。
そこで大容量蓄電池が生きてくる、日中発電した電気を帰宅後~朝まで使うだけの容量を蓄電池に貯めておいて使用する、余った電気は売る、これで、日中不在でも太陽光発電を自家消費することができる。
そのために12.8Kwhの大容量にしました。
災害時のために付ける人も多いと思いますが、我が家では普段使い用です。
導入費用は意外と高い
太陽光9.6kw+蓄電池12.8kwhという組み合わせ、補助金を差し引いた実質の導入費は360万円でした。
太陽光単体なら100万円台に収まるケースも多いですが、10kWを超える蓄電池のせいで180万円のUPです。ZEH補助金が出るとは言え、最終的な負担額を見たときはやめとこうかな…とも思いましたよ
30ヶ月の収支、数字で見ると
2023年冬の入居から2026年4月まで、30ヶ月分のデータが溜まりました。まずは純粋な収支から。
売電収入の合計(収支が確認できた24ヶ月分)は161,600円。対して電気代の合計は279,540円。差し引きすると−117,940円、つまりド赤字です。
冬の間の電気代を見ていて分かっていたことですが思いっきり損してます。ただこれは買電と売電を引き算した数字なだけで、実態は少し違います。

自家消費分を含めると話が変わる
太陽光で発電して自分の家で消費した分は売電の明細には出てきません。
日中発電して蓄電池に貯める、帰宅後にまだ発電していたら使えるし、日が暮れて発電できなくなっていたらためていたものを使用する。
これが買わずに済んでいる自家消費分の電気です。
自家消費量と節約額の全記録(2023年11月〜2026年4月)
太陽光+蓄電池で「買わずに済んだ電気」を、東北電力 従量電灯B(60A)の累進料金と再エネ賦課金で月ごとに計算しました。
| 年 | 月数 | 消費量(kWh) | 買電量(kWh) | 自家消費量(kWh) | 節約額(円) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年 | 2ヶ月 | 1,343.3 | 854.9 | 488.4 | 20,060 |
| 2024年 | 12ヶ月 | 8,232.6 | 3,242.4 | 4,990.2 | 206,854 |
| 2025年 | 12ヶ月 | 9,872.4 | 4,136.9 | 5,735.5 | 245,448 |
| 2026年 | 4ヶ月 | 4,639.8 | 2,536.7 | 2,103.1 | 92,791 |
| 合計 | 30ヶ月 | 24,088.1 | 10,771.0 | 13,317.2 | 565,153 |
30ヶ月の自家消費量(13,317.2kWh)に電気単価※をかけると、節約額の累計は565,153円になります。これを先ほどの純粋な収支に足すと実質の累計収益は+447,212円。月に平均すると+18,838円の節約です。
大マイナスに見えていた収支が、プラスに転じているのが実態です。
※東北電力 従量電灯B(60A)の累進料金(〜120kWh:29.62円/121〜300kWh:36.37円/301kWh〜:40.32円)に再エネ賦課金(2023年度1.40円・2024年度3.49円・2025年度3.98円)を加算して計算。基本料金・燃料費調整額は除外しています。
注意点:2023年度(〜2024年3月)は再エネ賦課金が1.40円と低かったため、節約額がやや小さめになっています。2024年度以降は3.49〜3.98円に上がっているため、同じ消費量でも節約額が増えています。
夏と冬の発電量
日照時間が変わるため時期によって収支の振れ幅がかなり大きいですが、一番良い月は2024年7月で売電収入12,880円・電気代5,263円、収支は+7,617円の黒字。一方で2026年1月は売電収入3,584円・電気代24,627円で−21,043円の赤字。最近は雪も積もらなくなりましたが、やはり発電量が大幅に下がりますね。
冬は発電量が落ちる上に暖房の電力消費が増えるためどうしても苦しくなります。それでも自家消費の節約分が冬の損失をある程度カバーしてくれてます。

回収まであと約16年


直近12ヶ月の月平均実質収益から試算すると、投資の完全回収まで約16年という数字が出ています。正直なところ、15~20年で機械壊れて処分費用合わせてトントンかなと思っていたので、いい線行ってるんじゃないでしょうか。
最近の電力価格の高騰によってこれからの回収スピードが速まる可能性もありますね。
ただ、わが家の場合は元を取ることだけを目的に導入したわけではなく、ZEHの認定を取ること、電気代の変動リスクに備えること、そして高気密高断熱の家と組み合わせたときにどうなるかを記録するために導入しています。これからも収支をつけていこうと思います。
数十年後の修理や処分の問題もありますが、それについてはこれから情報収集していかなければなりませんね。

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