西日が暑すぎる問題

お家について

夏の西日、暑いですよね。

仕事終わって子供と家に帰ってきてドアを開けた瞬間のむわっと感…

家を建てる前はトリプルガラスサッシで断熱性の高いお家なら問題ないでしょと考えていましたが、計画中にパッシブ設計というものを知りました。

パッシブ設計とは何ぞや

パッシブ設計とは

自然の力(太陽・風・地熱など)を利用して、お家のエネルギー消費を抑えつつ、快適な室内環境を作る設計技術のこと。

主なポイント

  1. 日射のコントロール
    夏は日射遮蔽、冬は日射取得
    👉軒や庇、窓の位置・大きさ・方角を工夫
  2. 自然換気の利用
    換気計画や風の通り道を考えた間取り、窓の位置
    👉南北に抜ける窓や高低差を生かした設計
  3. 断熱性能の向上
    外気の影響を受けにくくして室温を安定させる
    👉高性能断熱材、高断熱窓などを採用
  4. 気密性の確保
    隙間風を防ぎ、冷暖房効率をアップ
    👉C値(家の隙間)を小さくする
  5. 蓄熱・蓄冷
    太陽光を床や壁に蓄えて夜間に放出
    👉コンクリート床・土間などが効果的

メリット

  • 光熱費が抑えられる
  • 冷暖房に頼りすぎず、快適な室内環境
  • 結露しにくく健康にも◎
  • ZEHや長期優良住宅との相性が良い

我が家で取り入れたこと

上記のパッシブ設計から、西日対策として断熱・気密はもちろんのこと、日射のコントロールについて特に熟考しました。

そして最終的に建てた我が家の大きな特徴が、

西側の窓は最小限に

リビングの南西側を張り出しで日射遮蔽

この二つでした。

西側の窓は最小限に

夏の夕方、家にじりじりと入り込んでくるのが西日。
特に2階の西向きの部屋は、日が落ちるまで熱がこもりやすいんですよね。

我が家では…

西側の窓は、階段の小さな高窓ひとつだけ。

このおかげで強烈な直射日光が入らず、暑さをかなりカットできていると思っていました。

…が!

逆にその小さな高窓1つから熱がはいって、夜の2階がもわっとするんだと思います。

階段の小窓、最後の最後まで悩んだのですが、やっぱりつけるべきじゃなかったと私は後悔しています。

子供は朝一人で階段を降りてくるので、ちょうどいい明るさのようですが。

リビングの南西側は張り出しで日射コントロール

1階リビングには260×240の大きなスライディング窓があります。

この窓は西に面していますが、直射日光が「夏は入らず、冬は入る」**ように考えて設計しました。

どうしたかというと…

リビング南西の間取りを約1.5m張り出して軒をつくった!

これにより、

  • 夏の太陽高度が高い時期は軒で直射日光をシャットアウト
  • 冬は太陽高度が低いため室内まで日が入る

というパッシブデザインの基本を実現しています。

こんな感じです

太陽高度を考えた家づくりは、冷暖房の節約にも!

太陽高度は季節によってこんなに違います。

  • 夏至(6月):約78度(高い)
  • 冬至(12月):約30度(低い)

この差を利用して「軒や庇(ひさし)」を活用すれば、
夏は遮り・冬は取り込むという理想の光コントロールができます。

参照LIXILビジネス情報

実際の効果は?

リビングは、夏の夕方でもまぶしさ・暑さを感じず快適。

冬は日差しが奥まで入ってくるので、日向ぼっこできるほどあたたかいです。

冷暖房費の節約にもなっていると体感します。

2階の階段高窓はちょっと反省点ですが、窓の向き・位置、間取りって本当に大事ですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました